活動紹介Activity

2026-03-04
群馬県
「“もったいない”が生まれ変わる」──前橋産の野菜が“ふりかけ”になる日。小川晶市長が園児と給食で試食

「みどりだ!」「超美味しい!」「スーパーにあったらいい!」
3月4日、南橘保育所(前橋市荒牧町)の年長クラスに、園児たちの元気な声が響き渡りました。この日、前橋市の小川晶市長が子どもたちと一緒に、「まえばしふりかけ」を使った給食を囲みました。

献立は、ご飯、卵豆腐、ひじき煮、トマト、麦茶、そして「まえばしふりかけ」。子どもたちは、ご飯にふりかけをかけると「ご飯がいつもより進んじゃう」「美味しすぎてご飯だけすぐ食べちゃった」「毎日出て欲しい!」と大盛り上がり。「野菜の味はちょっとする」「かける方が美味しい」「ママが買うものよりも美味しい〜」と、味の違いを素直に言葉にする姿が印象的でした。

 

 

「形が合わない野菜」も、立派な“食べもの”に

小川市長は子どもたちに向けて、こんなお話をしました。

「形が合わず捨てられてしまう“もったいない野菜”が、ふりかけになったんだよ。今日は前橋の野菜を、みんなで味わおう」

見た目や規格の理由で、行き場を失ってしまう野菜。農業や農福連携の現場では、そうした“もったいない野菜”が多く発生することがあります。今回の取り組みは、その“もったいない”を、子どもたちが日常で食べる給食へとつなげる挑戦です。

 

 

「“もったいない”が生まれ変わるまで」

「まえばしふりかけ」は、前橋市内で出る未利用野菜を、粉末化して、子どもたちが食べやすいふりかけにしたものです。流れは次の3ステップです。

① もったいない野菜(未利用野菜)
農業や農福連携の現場では、味や安全性に問題はなくても、形や大きさなどが理由で使われにくい野菜が出ます。
例:規格外のほうれん草/キャベツの外葉/ブロッコリーの茎 など

② 野菜の粉末(粉末化)
こうした野菜を丁寧に洗浄し、株式会社グリーンエースの粉末加工技術で、色・香り・栄養をできるだけ残しながら粉末にします。

③ 野菜ふりかけ(アップサイクル)
粉末になった野菜を活用して、行き場を失っていた野菜が、野菜の栄養がとれるふりかけとして生まれ変わります。
商品は「緑の野菜のふりかけ(ブロッコリー/キャベツ/ほうれん草)」として、前橋産として提供されています。

 

 

自治体×福祉×スタートアップの連携で実現

この取り組みは、自治体・福祉事業者・スタートアップ企業が連携して進めています。

  • 社会福祉法人 ゆずりは会:農福連携の現場で大切に育てた野菜を提供
  • 株式会社グリーンエース:独自の粉末加工技術で野菜を粉末化し、食べやすい形にし、ふりかけの企画・開発を担当
  • 群馬県:地域の未利用野菜と連携するパートナーを探し、取り組みを後押し
  • 前橋市:農業・学校給食・保育所等とつなぎ、給食として届ける仕組みを構築
  •  

 

小川市長「子どもたちが“食”や“食品ロス”を考えるきっかけに」

試食後のインタビューで小川市長は、群馬県からの声掛けも背景に、スタートアップ企業などと連携しながら地域資源を生かした新しい取り組みを進めていると説明しました。

「食品ロスや食について、子どもたちでも考えてもらう機会になった。良い要素がたくさん詰まったプロジェクトになっている」

また、子どもたちの反応については「ふりかけが美味しいと言って、驚くほどご飯を食べてくれた。緑色でいつものふりかけと違うかもしれないが、“野菜のふりかけ”を意識しながら美味しいと言ってくれた」と笑顔。子どもたちから「コンビニやスーパーで売っていたらいいな」という声も聞こえたといいます。

 

 

“おいしい”から始まる、前橋の食育

“もったいない”が“おいしい”に変わる。
その体験が、子どもたちにとって「食」や「地域の農業」、そして「食品ロス」を考える入り口になります。

前橋の野菜が、前橋の子どもたちの給食へ。
「まえばしふりかけ」は、前橋発の新しい食育の一歩として、これからも地域の連携の中で育っていきます。

※本品は実証事業用のため、現在、一般販売の予定はありません。

 

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